驚異の部屋

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ひすとり!×驚異の部屋

ひすとり!とは、主にTwitter上で展開されている、歴史×エンタテイメントを意識したゆるやかなつながりの名称です。
参加者は東西を問わず史学の研究者から歴史を楽しむ一般の方まで様々。主催者がいるわけではなく、固定のメンバーが明確にいるわけでもない自由な空気の元に、突発的に歴史に関するあれこれのつぶやきがTwitterのTL上に発生します。
そんなひすとり!に関わる方々に自分の研究分野や興味対象をモノで表していただきsdtが絵にし、この驚異の部屋に展示しました。
「驚異の部屋」とは、大航海時代以降のヨーロッパにおいて、珍奇なものをジャンルを隔てず集め陳列する部屋のこと。王侯貴族から聖職者・学者などの手によって作られた「驚異の部屋」は、現在の博物館や美術館の原型でもあります。
この部屋に並べられたひとつひとつに、様々な背景があります。
どうぞごゆっくり、まだ見ぬ過去の世界へと、お進み下さい。

キャプション

鏡の中の書物 聖フランシスコのスティグマの図 マンジャの塔

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驚異や異端すらを含む世界である『書物』とその『世界』を映す『鏡』 =鏡の中の書物

中世ヨーロッパの心性。『世界』を人々はどうとらえようとしたか

歴史に闇はあるのか?それは私たちが気がつかなかったもの、目を背けてきたもの、隠してきたものかもしれないが、ただ単にあるものに光を当てて、その影 ができただけかもしれない。
過去、『書物』は世界を映す鑑であった。
この鑑を通して、人は思索し世界を把握しようとしていた。その後、人々はこの『世界』の外に出会ってしまった。
今まで見てきたもの読んできたものが、世界の全てではないことに気付いてしまった。
拡大する『世界』は、今度は把握できないほどの情報を人々に与えた。
今、人々は新たな『書物』を作り出し、この情報をまとめ、『世界』をもう一度把握しようとしている。
しかし、それは『世界』の全てであるのか?
私たちは、本当に世界を知ることができるのであろうか。

聖フランシスコのスティグマの図

中世の俗人信仰運動の興隆

マンジャの塔

世界を計るものとしての鐘楼と都市世界